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オウンドメディアのSEOは数字で見直す|サーチコンソールで確かめる順番と直す場所

オウンドメディアのSEO 数字を分けてから直す サーチコンソールで確かめる順番

オウンドメディアの記事が数十本に増え、サーチコンソールで毎月のクリックの合計も記録しているのに、記事が検索から新しい読者を集めているのかを判断できないことがあります。合計のクリックには、社名で検索して来た人や、会社概要などメディアの外のページへのクリックも混ざっているためです。

この記事では、すでに動いているオウンドメディアのSEOを、サーチコンソールの数字で見直す順番と、数字を見たあとに直す場所を解説します。例として示すのは、株式会社メリルが運営する Touch AI の28日間の検索データを、区画・名前を含む検索語・記事ごとに分けて数えた結果です。

記事を読めば、次に手を入れる記事と、そのまま残す記事を数字で選べるようになります。オウンドメディアのSEOの見直しは、新しい施策を足す前に、区画・社名の検索・記事ごとに数字を分けて、伸びていない場所を見つけることから始まります。

オウンドメディアのSEOはサーチコンソールの数字を4つに分けて見直す

オウンドメディアのSEOの見直しを、区画ごとにクリックを分ける・社名の検索を外す・記事ごとに数字を並べる・未登録の記事を確かめるの4つで示した図解

サーチコンソールの合計のクリックは、伸びている記事と落ちている記事を足した数字です。合計が横ばいでも、一部の記事が伸びて別の記事が落ちていることがあり、合計だけでは直す場所を決められません。

見直しで確かめることは、以下の4つです。

  • メディアの区画ごとにクリックを分ける
  • 社名やサービス名の検索を外して数える
  • 記事ごとに表示回数・クリック率・掲載順位を並べる
  • インデックスに登録されていない記事を確かめる

メディアの区画ごとにクリックを分ける

最初に、サイト全体のクリックを、メディアの区画(ディレクトリ)ごとに分けます。会社のサイトの中にオウンドメディアを置いている場合、合計のクリックには、トップページや会社概要、サービスのページへのクリックも入っているからです。

区画ごとのクリックを確かめる手順は、以下のとおりです。

  1. サーチコンソールの「検索パフォーマンス」を開く
  2. フィルタに「ページ」を追加し、「次を含む URL」にメディアのディレクトリ(例: /media/)を入れる
  3. 期間を直近3か月と過去16か月に切り替えて、クリックと表示回数の推移を見る

メディアが2つ以上あるなら、区画ごとのクリックを、その区画の URL の数で割っておきます。記事の本数が違うメディアどうしでも、1つの URL がどれだけ検索から人を集めているかを並べて比べられます。

区画どうしを比べるときは、同じ条件で出した数字どうしで比べましょう。URL や検索語でフィルタをかけると、データの切り捨てや匿名化されたクエリの除外によって、レポートの合計が変わることがあるためです。

社名やサービス名の検索を外して数える

区画に分けたら、社名・サービス名・メディア名を含む検索語(指名検索)を外した数字も出します。指名検索は、会社やメディアをすでに知っている人の検索です。記事が新しい読者を検索から集めているかを見るには、指名検索を外した数字のほうが向いています。

サーチコンソールで指名検索を外す手順は、以下のとおりです。

  1. フィルタに「検索キーワード」を追加する
  2. 外す名前が1つなら「次を含まないクエリ」を選び、社名を入れる
  3. 外す名前が複数なら「カスタム(正規表現)」を選び、名前を縦線(|)で区切って丸括弧で囲み、「正規表現に不一致」を選ぶ

検索キーワードの絞り込みの画面。「次を含まないクエリ」と、社名などの検索を外す「非ブランドクエリ」を選べる

出典:Google Search Console の検索パフォーマンスの絞り込み(オウンドメディア相談室が使っている blog-soudan.com のプロパティ。2026年10月31日の画面)。絞り込みは適用していません。Google Search Console は Google LLC の商標です。オウンドメディア相談室は、Google が推奨・提携しているものではありません。

2026年10月31日の画面では、検索キーワードの絞り込みに「ブランドクエリ」と「非ブランドクエリ」の選択も出ていました。

正規表現の初期の設定は部分一致で、大文字と小文字を区別しません。社名がカタカナと英字の両方で検索されているなら、「(メリル|meril)」のように両方の書き方を入れておくと、表記の揺れも外せます。

記事ごとに表示回数・クリック率・掲載順位を並べる

区画と指名検索を分けたら、表のタブを「ページ」に切り替えて、記事ごとの数字を並べます。検索パフォーマンス レポートで記事ごとに見る指標は、以下の4つです。

  • クリック数: 検索結果からサイトがクリックされた回数
  • 表示回数: サイトが検索結果に表示された回数
  • CTR(クリック率): クリック数を表示回数で割った値
  • 掲載順位: 検索結果でのサイトの最上位の掲載順位の平均

記事ごとの数字が並んだら、1本ずつ直し方を考える前に、数字の組み合わせで記事を3つに分けます。組み合わせごとに、直す候補の場所が違うためです。

数字の組み合わせと、直す候補の場所は以下のとおりです。

  • 表示回数は多いのにクリック率が低い記事: タイトルと説明文
  • 表示回数はあるが掲載順位が下がった記事: 記事の中身
  • 表示回数がほとんど無い記事: インデックスの状態

インデックスに登録されていない記事を確かめる

表示回数がほとんど無い記事は、Google のインデックスに登録されていない可能性があります。サーチコンソールの「ページ インデックス登録」レポートを開くと、サイトのページのうち Google が登録できたものと、登録時に起きた問題がわかります。

サイトのすべての URL がインデックスに登録される必要はありません。重複した URL や、意味のある情報を含まない URL は、登録されないのが通常です。見直しでは、メディアの主要な記事が登録されているかどうかを確かめます。

記事の見直しで確かめたい未登録の理由は、以下のとおりです。

  • クロール済み - インデックス未登録: Google がクロールしたが、インデックスには登録していない
  • 検出 - インデックス未登録: Google が URL を見つけたが、まだクロールしていない
  • 見つかりませんでした(404): ページを取得したときに404が返された

特定の記事の状態を調べるときは、URL 検査ツールに記事の URL を入れます。レポートの件数だけでは、どの記事が登録されているかまではわかりません。

メリルの Touch AI で検索の数字を分けて見えたこと

Touch AIの28日間で、ページ別クリックの90.7%が/blog/、名前を含む検索語は3.8%、/blog/の55.2%が1本の記事だったことを示した図解

株式会社メリルが運営する Touch AI(touchai.jp)は、講座の案内(/courses)などのページと、AI のツールの使い方やセキュリティを解説する記事の区画(/blog/)を、同じドメインに置いたサイトです。2026年9月29日〜10月26日の28日間のサーチコンソールの数字を、区画・名前を含む検索語・記事ごとに分けて数えると、次の3つがわかります。

  • ページごとのクリックの9割は /blog/ の記事だった
  • 名前を含む検索語のクリックは全体の3.8%だった
  • /blog/ の記事のクリックの半分以上は1本の記事だった

ページごとのクリックの9割は /blog/ の記事だった

ページごとの表に出たクリックを、区画ごとに足した結果は以下の表のとおりです。

区画 クリック 割合
/blog/ の記事 1,079回 90.7%
トップページ 105回 8.8%
講座の案内・講師の紹介・記事の一覧のページ 5回 0.4%

割合は、表に出たクリックの合計1,189回の中で計算しました。日ごとの合計を足した期間全体のクリック2,820回とは別の数字なので、区画の割合は同じ表の中の数字どうしで出しています。

会社やサービスのページと記事の区画を同じドメインに置いているなら、区画に分けた数字で、記事が検索から人を集めているかを確かめられます。Touch AI では、ページごとの表に出たクリックの大半を、記事の区画が集めていました。

名前を含む検索語のクリックは全体の3.8%だった

28日間の期間全体のクリックは2,820回でした。このうち、「touch ai」「タッチai」のようにサイトの名前や、メリル・代表の名前を含む検索語のクリックは108回で、全体の3.8%です。

クリックがあった名前の検索語は、以下の4つです。

  • touch ai: 45回
  • タッチai: 44回
  • touchai: 18回
  • 代表の名前とメリルを含む語: 1回

名前を含む検索語のクリックが全体の数%なら、合計のクリックの増減は、名前で探して来た人の増減にほとんど左右されません。反対に、指名検索の割合が大きいサイトでは、指名検索を外した数字を別に見ないと、記事の成果を読み違えます。

/blog/ の記事のクリックの半分以上は1本の記事だった

/blog/ の記事で最もクリックが多かったのは、Orca というアプリの使い方を解説した記事で、28日間のクリックは596回でした。/blog/ の記事のクリック1,079回の55.2%を、この1本が集めています。

この記事のページの行では、表示回数が5,581回、クリック率が10.7%、平均掲載順位が7.0位でした。2位以下の記事のクリックは、70回・50回・45回と続きます。

クリックが1本に集まっているメディアでは、合計のクリックは、その1本の順位や検索の需要の動きに大きく左右されます。合計が動いたときは、記事ごとの表で、どの記事の数字が動いたのかを先に確かめましょう。

オウンドメディアのSEOで数字を見たあとに直す場所

数字を見たあとの直し方を、タイトルと説明文・掲載順位が下がった記事・同じ検索語の2本・読む人と合わない記事・内部リンクの5つで示した図解

数字を分けて、伸びていない記事の組み合わせがわかったら、組み合わせに合わせて直す場所を決めます。オウンドメディアのSEOで直す場所は、以下の5つです。

  • 表示回数があるのにクリックされない記事はタイトルと説明文を直す
  • 掲載順位が下がった記事は中身を読み直す
  • 同じ検索語に自社の記事が2本出ていたら1本にまとめる
  • 読む人と合わない記事は残すかどうかを決める
  • 関連する記事どうしを内部リンクでつなぐ

表示回数があるのにクリックされない記事はタイトルと説明文を直す

表示回数が変わらないのにクリックだけが減った記事や、表示回数のわりにクリック率が低い記事は、検索結果での見え方を直します。検索結果の見出しにあたるタイトルリンクは、検索した人がどの結果をクリックするかを決める手がかりになるためです。

記事のタイトルを直すときの目安は、以下のとおりです。

  • 記事ごとに違うタイトルにする
  • 明確で簡潔にする
  • 記事の内容を正確に表す

タイトルリンクの下に出る説明文(スニペット)は、主に記事の本文から作られ、メタディスクリプションの内容が使われることもあります。メタディスクリプションも記事ごとに違う内容にして、記事の要点を短く書いておきましょう。

掲載順位が下がった記事は中身を読み直す

掲載順位が下がった記事は、タイトルより先に中身を読み直します。ただし、順位の小さな上下はいつでも起きるもので、もともと成績の良い記事を大きく書き換えるのは避けたほうが安全です。

大きく順位を落とした記事では、記事とメディア全体が読者の役に立ち、信頼できる内容になっているかを確かめます。記事の中身で読み直す点は、以下のとおりです。

  • 文章が読みやすく整理されているか
  • ほかのサイトにない独自の内容があるか
  • 情報が最新の状態になっているか
  • 読者を第一に考えた、信頼できる内容になっているか

書き直した結果が検索に反映されるまでには、数時間から数か月かかります。書き直した直後の順位で判断せず、数週間待ってから数字を確かめる進め方が基本です。

同じ検索語に自社の記事が2本出ていたら1本にまとめる

1つの検索語で自社の2つの記事が入れ替わって表示されているなら、残す記事を1本に決めます。同じ内容のページが複数あると、読者が迷い、Google のクロールも無駄になることがあるからです。

まとめるときは、残さない記事から残す記事へリダイレクトするか、rel="canonical" で正規の URL を示します。取り合いの見つけ方と、残す記事の選び方は、以下の記事で解説しています。

» カニバリのSEO対策は1検索語に1ページ|サーチコンソールでの見つけ方と直し方

読む人と合わない記事は残すかどうかを決める

メディアの読者と合わない記事は、書き直す前に、残すかどうかを決めます。検索から人が来ていても、メディアが案内したいサービスの読者とは限らないためです。

残さない記事の扱い方は、以下の2つです。

  • 内容の近い記事がある: 残す記事へ301でリダイレクトする
  • 内容の近い記事が無い: ページを削除して404を返す

存在しなくなったページには、404のステータスコードを返します。「見つかりませんでした」と表示するだけで404を返さないページは、ソフト404としてインデックス登録のレポートに出ます。

関連する記事どうしを内部リンクでつなぐ

記事が増えたメディアでは、関連する記事どうしがリンクでつながっているかを確かめます。記事の中に関連する記事へのリンクがあれば、読者は次に読む記事を見つけやすくなります。リンクの文字には、リンク先の記事に何が書かれているかがわかる言葉を使いましょう。

記事の下に関連記事を自動で出す仕組みも、実際の記事のページを開いて確かめます。自動で選ばれた記事が、読んでいる記事のテーマに合っているかは、設定の画面だけでは判断できないためです。

オウンドメディアのSEOを直した効果は書き直していない記事と比べて測る

記事を直した効果の測り方を、直す前の期間の数字を基準として残す・書き直していない記事を対照として並べる・前年の同じ時期と比べて季節の波を除くの3つで示した図解

記事を直したあとの数字には、記事の変更のほかに、Google の検索の仕組みの更新や、季節による検索の増減も重なります。直した記事の前後だけを比べても、直した効果とそれ以外の変化は見分けられません。

効果を測る前に決めておくことは、以下の3つです。

  • 直す前の期間の数字を基準として残す
  • 書き直していない記事を対照として並べる
  • 前年の同じ時期と比べて季節の波を除く

直す前の期間の数字を基準として残す

記事を直す前に、比べる基準の期間を決めて、数字を書き出しておきます。検索パフォーマンス レポートで見られるのは過去16か月の数字です。16か月より長く残したい場合は、Search Analytics API や一括データ エクスポートで取り出して保存できます。

比較の期間は、基準の期間と同じ日数にそろえます。書き直した結果が検索に反映されるまでには時間がかかるため、比較の期間は公開した日からすぐではなく、数日あけて始めましょう。

書き直していない記事を対照として並べる

書き直した記事の数字は、同じサイトの書き直していない記事(対照)の数字と並べて比べます。サイト全体に起きた変化は、書き直していない記事の数字にも同じように表れます。

サーチコンソールで2つのグループの数字を出す手順は、以下のとおりです。

  1. 書き直した記事の URL の一覧を作る
  2. フィルタに「ページ」を追加し、「カスタム(正規表現)」で書き直した記事の URL を縦線(|)で区切って入れる
  3. 「正規表現に一致」で書き直した記事の数字を、「正規表現に不一致」で書き直していない記事の数字を出す
  4. 2つのグループの基準の期間と比較の期間の数字を、同じ表に並べる

サーチコンソールの「ページ」の絞り込みで「カスタム(正規表現)」と「正規表現に一致」を選び、表現の欄に2つの記事のURLを縦線で区切って入れた画面

出典:Google Search Console の検索パフォーマンス(オウンドメディア相談室が使っている blog-soudan.com のプロパティ。2026年10月31日の画面。絞り込みは適用していません)。Google Search Console は Google LLC の商標です。オウンドメディア相談室は、Google が推奨・提携しているものではありません。

書き直していない記事の数字も同じように動いていれば、その動きはサイト全体に起きた変化と考えられます。書き直した記事だけに表れた動きが、書き直しの効果の候補です。

クリックの数が小さいうちは、数回の違いで増減の割合が大きく変わります。表には割合だけでなく、回数も並べて書いておきましょう。

前年の同じ時期と比べて季節の波を除く

数字が落ちたときは、直前の期間だけでなく、前年の同じ時期とも比べます。祝日や季節によって検索そのものが増減するため、直前の週と比べるだけでは、サイトの変化と季節の波を見分けられないからです。

前年と比べるときの進め方は、以下のとおりです。

  1. 検索パフォーマンスの期間を過去16か月にして、前年の同じ時期にも同じ増減があったかを見る
  2. 日付のフィルタで「比較」を選び、直近の期間と前年の同じ時期を並べる
  3. 表のタブを「ページ」にして、クリック数の違いで記事を並べ替える

前年も同じ時期に同じように下がっていたなら、記事を直したことより、季節の波の影響を先に疑います。前年と比べた下がり方が、直す前の期間と直した後の期間で変わっていないかも確かめましょう。

オウンドメディアのSEOは数字を分けてから直す場所を決める

すでに動いているオウンドメディアのSEOは、合計のクリックを見るだけでは直す場所が決まりません。サーチコンソールの数字を、区画・指名検索・記事・インデックスの4つに分けて、伸びていない場所を見つけてから手を入れます。

記事の要点は、以下のとおりです。

  • 区画ごとのクリックと1URLあたりのクリックで、メディアごとの成果を比べる
  • 指名検索を外した数字で、記事が新しい読者を集めているかを見る
  • 表示回数はあるのにクリックされない記事は、タイトルと説明文から直す
  • 読む人と合わない記事は、書き直す前に残すかどうかを決める
  • 直した効果は、書き直していない記事と前年の同じ時期と比べて測る

数字を分けて見れば、次に手を入れる記事と、そのまま残す記事を選べます。まずはサーチコンソールで、メディアのディレクトリで絞る条件と、社名を外す条件の2つのフィルタを作り、直近3か月のクリックを確かめましょう。

この記事の数字の出どころ

  • Touch AI(touchai.jp)の区画ごとの検索クリック株式会社メリルが運営する Touch AI の Search Console の検索パフォーマンス(2026年9月29日〜10月26日の28日間、ウェブ)を Ahrefs の Search Console 連携で取得し、ページごとの表のクリックを区画(ディレクトリ)ごとにスクリプトで足した。# 付きの行は同じ記事に足した(取得は2026年10月30日)
  • Touch AI の名前を含む検索語のクリック同じ期間の検索語の表から、Touch AI・メリル・代表の名前を含む検索語を抜き出してクリックを足し、日ごとの合計を足した期間全体のクリックと比べた
  • Touch AI の記事ごとのクリック同じ期間のページごとの表で、/blog/ の記事のクリックを記事ごとに足して並べた

参考にしたページ

株式会社メリルのサービスHands+(オウンドメディア構築・運用代行)メディアの設計から記事の制作・運用までを代行します。 株式会社メリルのサービスSEO記事制作代行検索からの流入を狙う記事を制作します(資料請求)。

運営:株式会社メリル(このメディアについて)。相談の内容を記事にするときは、ご本人の許可を取り、社名と数字を伏せます。