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ファクトチェックのやり方は1文ずつ照らす|記事の情報源の選び方とAIの注意点

ファクトチェックのやり方 1文ずつ元の資料と照らす 情報源の選び方とAIの注意点

外注した記事の納品を受けて、公開する前に本文の数字や制度の説明を確かめようとすると、どの文を何と照らせばよいかで作業が止まります。AI に原稿を読ませて誤りを探させても、返ってきた指摘が正しいかどうかは、別に確かめる必要があります。

事実の確認が進まない原因は、確かめる文と照らす資料が決まっていないことです。この記事では、企業の記事のファクトチェックのやり方を、情報源の選び方と AI に手伝わせるときの注意点とあわせて解説します。

記事を読めば、公開前の記事を1文ずつ確かめる手順と、照らす資料の選び方がわかります。ファクトチェックの基本は、事実を書いた文を抜き出し、製品の提供元や制度の所管が出している元の資料と1文ずつ照らすことです。AI が挙げた指摘も、元の資料と照らしてから直します。

ファクトチェックのやり方は記事の事実を1文ずつ元の資料と照らすこと

ファクトチェックの手順を、文を抜き出して番号を付ける・元の資料で同じ箇所を探す・数字は条件まで照らす・直すか削る・記録するの5段階で示した図解

企業の記事のファクトチェックは、公開する前に、記事に書いた事実が元の資料と合っているかを確かめる作業です。報道機関や団体のファクトチェックは、社会に広がった情報や言説が事実にもとづいているかを調べて結果を公表する活動で、自社の記事を公開前に確かめる作業とは目的が違います。

記事のファクトチェックの手順は、以下のとおりです。

  • 事実を書いた文を抜き出して番号を付ける
  • 文ごとに元の資料を開いて同じ内容の箇所を探す
  • 数字は対象・期間・条件まで照らす
  • 合わない文は元の資料に合わせて直すか削る
  • 照らした結果を記事ごとに記録する

事実を書いた文を抜き出して番号を付ける

最初に、原稿の中から、元の資料と照らす必要のある文を抜き出します。記事の文には、資料と照らせる事実の文と、書き手の意見や評価の文が混ざっているためです。

抜き出す対象になる文は、以下のとおりです。

  • 数字・割合・金額・日付を含む文
  • 会社名・製品名・法令名などの固有名詞を含む文
  • 制度の条件や製品の仕様を説明する文
  • 自社の実績や事例を書いた文

「〜がおすすめです」のような意見や評価は、真偽を確かめる対象になりません。ただし、意見の理由として書いた数字や事例は、事実の文として抜き出します。

抜き出した文に上から番号を付けてまとめた表が、この記事でいう照合表です。照合表の列を「番号・文・元の資料・根拠の箇所・確かめた日・結果」の6つにしておくと、確かめ終えた文と残っている文を表の上で見分けられます。

文ごとに元の資料を開いて同じ内容の箇所を探す

照合表の文を1つずつ取り上げ、元の資料を開いて、同じ内容が書かれた箇所を探します。原稿に出典の URL が書かれていれば、最初に開くのはそのページです。出典が書かれていない文は、製品の提供元や制度の所管のページから探します。

Google Search Status Dashboardのランキングの履歴。アップデートごとの期間(DURATION)の欄が並ぶ

出典:「Google Search Status Dashboard」のランキングの履歴(https://status.search.google.com/products/rGHU1u87FJnkP6W2GwMi/history)の一部を切り取って掲載(2026年10月31日の画面)。Google は Google LLC の商標です。オウンドメディア相談室は、Google が推奨・提携しているものではありません。

このメディアの記事「コアアップデートの対策」では、表に書いた11件のアップデートの期間を、2026年10月31日にダッシュボードの期間の欄と1件ずつ照らしました。

同じ内容の箇所が見つかったら、その箇所の文を照合表の「根拠の箇所」に写しておきます。後から別の人が見直すときに、どの文を根拠にしたかを、資料を開き直さずに確かめられるからです。

元の資料をいくら探しても同じ内容が見つからない文は、事実として書けません。照合表の結果の列に「資料なし」と書き、直すか削る対象に回します。

数字は対象・期間・条件まで照らす

数字の文は、元の資料に同じ数字があるだけでは、確かめたことになりません。同じ数字でも、対象や期間が記事の文と違えば、記事の文は誤りになります。

数字の文で照らす項目は、以下のとおりです。

  • 調査の対象と人数
  • 調査の時期と数字の年度
  • 税込か税別かなどの単位
  • 「原則として」「〜の場合に限り」などの条件

条件の書き落としは、見落としやすい誤りの1つです。元の資料に「ただし」で始まる例外があるのに、記事が例外を書かずに言い切っていると、読む人を誤った判断に導く文になります。

合わない文は元の資料に合わせて直すか削る

元の資料と合わなかった文は、元の資料の言い方に合わせて直します。資料で確かめられなかった文は、言い方を弱めて残さずに、文ごと削ります。「〜と言われています」とぼかしても、確かめていない事実が読む人に伝わることは変わりません。

合わなかった文の直し方の例は、以下のとおりです。

  • 例外の条件が抜けた言い切りには、元の資料の「原則として」などの条件を足す
  • 年度や対象が違う数字は、元の資料の年度と対象に合わせて書き直す
  • 推定の数字は、推定であることと、誰がどう推定したかを書き添える
  • 元の資料に無い効果や評価を足した文は、資料に書かれた範囲まで戻す

直した文も、照合表では新しい文として扱い、もう一度元の資料と照らします。直すときに別の言葉を足すと、足した言葉が元の資料に無いことがあるからです。

照らした結果を記事ごとに記録する

照合表は、記事を公開したあとも記事ごとに残します。制度の改正や製品の仕様の変更があったときに、どの記事のどの文を直せばよいかを照合表から探せることが、残す理由です。

照合表に残す項目は、以下のとおりです。

  • 確かめた文と番号
  • 元の資料の名前と URL
  • 根拠にした箇所の文
  • 確かめた日
  • 結果(合っていた・直した・削った)

Google がコンテンツの作り手向けに示している自己評価の質問にも、情報源を明確に示しているかと、明らかな事実の誤りが無いかが入っています。記事の末尾にも、元の資料の名前・URL・確かめた日を並べておくと、読む人が自分で確かめられます。このメディアの記事も、末尾の「参考にしたページ」に元の資料と確かめた日を載せる形です。

記事のファクトチェックで照らす情報源の選び方

情報源を高(官公庁・製品の提供元)・中(大手の調査会社)・低(専門メディア・企業の解説)に分け、抜粋や個人のブログは出典にしないことを示した図解

元の資料と照らすといっても、資料によって確からしさは違います。株式会社メリルは、記事の制作で使う手順の決まりの中で、情報源を格付けして扱いを分けています。

記事のファクトチェックで照らす情報源の選び方は、以下の5つです。

  • 情報源を高・中・低の3段階に分ける
  • 製品や制度は提供元と所管のページで確かめる
  • 業界の目安の数字は3つ以上の解説で一致するかを見る
  • 使う前に目的・信頼性・元の資料か・新しさを確かめる
  • 検索結果の抜粋や個人のブログは出典にしない

情報源を高・中・低の3段階に分ける

メリルは2026年9月29日に記事の制作の決まりを改め、情報源を高・中・低の3段階に格付けする項目を加えました。格付けごとの情報源と扱いは、以下の表のとおりです。

格付け 情報源 扱い
高 官公庁・公的機関・業界団体の発信、査読済みの論文、製品の提供元がその製品について書いたページ 優先して使う
中 大手の調査会社のレポート 使う前の条件をすべて満たせば使う
低 専門メディアの報道、企業の解説記事、個人の専門家の発信 条件を厳しく確かめたうえで使う

同じ事実が高と低の両方の情報源にあれば、高を使います。格付けを決めておくと、担当者によって照らす資料が変わることを防げます。

製品や制度は提供元と所管のページで確かめる

製品の価格や仕様は、その製品の提供元の公式ページで確かめます。法令や税、補助金などの制度は、所管の官公庁のページが照らす先です。

Ahrefsの料金のページ。ライト・スタンダード・アドバンスドの月額と、プランごとの上限が並ぶ

出典:Ahrefs の料金のページ(https://ahrefs.com/ja/pricing)の一部を切り取って掲載(2026年10月31日の画面)。ログインした状態で出るプランの変更のボタンは、オウンドメディア相談室が白で消しました。オウンドメディア相談室は、Ahrefs が推奨・提携しているものではありません。

このメディアの記事「Ahrefsの料金」では、月額・追加ユーザーの料金・上限の数字を、2026年10月31日に Ahrefs の料金のページと照らしました。

企業のページでも、格付けが高になるのは、その企業が自社の製品について書いたページだけです。企業が一般的なテーマについて書いた解説記事は、自社の製品を売る立場で書かれているため、格付けは低になります。

制度を解説した記事やニュースの記事を読んで書いた文も、元になった所管のページまでさかのぼって照らします。解説記事が元の資料を要約するときに、条件や例外が落ちていることがあるためです。

業界の目安の数字は3つ以上の解説で一致するかを見る

メリルの決まりでは、業界でよく使われる目安の数字は、業界のメディアや企業の解説の3つ以上で同じ内容が書かれている場合に限って記事に書きます。目安の数字には官公庁や業界団体の資料が無いものもあり、報道や企業の解説記事で確かめることになるからです。低の情報源は、権威性・専門性・公平性・透明性の4つを厳しく確かめたうえで使い、確かめた結果を出典の一覧に一言添えるのが決まりです。

1つの記事にしか書かれていない数字は、元の資料が見つかるまで記事に使いません。同じ発表を伝えた記事が何本あっても、元になった発表が1つなら、裏付けは1つと数えます。

使う前に目的・信頼性・元の資料か・新しさを確かめる

どの格付けの情報源も、記事に使う前に確かめる条件があります。条件を1つでも満たさない資料は、格付けが高でも使いません。

メリルの決まりで、情報源を使う前に確かめる条件は、以下の4つです。

  1. 目的との整合(記事の文を裏付ける内容か)
  2. 信頼性(発信元に権威性・専門性・公平性・透明性があるか)
  3. 元の資料か(別の資料からの孫引きではないか)
  4. 新しさ(公開日や更新日を見て、今も有効な内容か)

新しさは、制度や料金のように内容が改められる情報で特に大切な条件です。古い内容のまま書くと、読む人が今は使えない条件で判断してしまいます。公開日が古いページは、更新日の表示や、同じ所管の新しい発表があるかを確かめてから使います。

検索結果の抜粋や個人のブログは出典にしない

検索結果に出る抜粋だけを見て書いた文は、元のページを開いて照らすまで、確かめていない文として扱います。抜粋はページの一部を切り取ったもので、前後の条件が見えません。

メリルの決まりでは、出典の一覧に載せてよいのは、本文を開いて読めたページに限ります。個人のブログ・まとめ記事・Q&A サイトも、出典の一覧に載せない決まりです。

検索結果に出る AI の要約も、元のページを開いて照らすまでは出典として扱いません。要約の中の数字を使う場合も、要約が示すページを開き、同じ数字と条件があるかを確かめます。

AIにファクトチェックを手伝わせるときの注意点

AIに手伝わせるときの注意点として、指摘は確かめる候補・出典は開いて照らす・自社の方針は担当者が決める・入力前に利用規約を確かめるの4つを並べた図解

AI は、原稿の中から確かめるべき文を拾い出したり、誤りの候補を挙げたりする作業に使えます。一方で AI は、事実を調べて答えるのではなく、学習したデータから可能性の高い言葉の並びを予測して文章を作る仕組みです。

Google は、AI で作った内容を公開する前に人の手でファクトチェックを行い、正確さと信頼性を確かめることを重要としています。AI にファクトチェックを手伝わせるときの注意点は、以下の4つです。

  • AI の指摘は確かめる前の意見として扱う
  • AI が示した出典は開いて中身まで照らす
  • 自社の経験や方針に関わる指摘は担当者が決める
  • 未公開の原稿や個人情報を入れる前に利用規約を確かめる

AI の指摘は確かめる前の意見として扱う

AI が挙げた誤りの指摘は、正しいと決まった直しではなく、確かめる候補の一覧として扱います。AI の回答には、不正確な内容が含まれることがあるためです。

指摘を受けた文は照合表に書き足し、AI を使わない場合と同じ手順で元の資料と照らします。元の資料と照らして指摘が正しければ直し、元の資料のとおりに書けていれば直しません。

メリルが運営する WWS メディア(wwstd.jp/media/)では、AI に記事を読ませるときに、指摘ごとに次の5つを書かせています。

  • 指摘する場所
  • 該当の文
  • 誤りと考える理由
  • 直し案
  • 指摘の確かさ

該当の文と理由が書かれていれば、確かめる人は原稿の中で文を探す手間を省けます。指摘の確かさは、照らす順番を決める目安です。

AI が示した出典は開いて中身まで照らす

AI に出典を挙げさせた場合は、出典のページを開いて実在するかを確かめ、同じ内容が書かれている箇所を探します。AI が示したページの名前や URL が、実際のページと合っているとは限りません。

ページが開けて同じ数字があっても、対象・期間・条件が記事の文と合っているかまで照らします。ページの公開日と更新日も、照合表に書いておきましょう。

AI が出典を示さなかった指摘は、元の資料を担当者が探します。元の資料が見つからない場合は、記事の文と AI の指摘のどちらも、事実として扱わないのが安全です。

自社の経験や方針に関わる指摘は担当者が決める

AI は、自社の経験や方針をもとに書いた文も、根拠の無い言い切りとして指摘することがあります。自社の経験は外の資料では確かめられないため、照らす先は社内の記録です。

WWS メディアでは、自社の動画・書籍・マニュアルの考えを弱める AI の指摘は、代表が決めるまで記事を直さない決まりです。

自社の考えにもとづく文を残すか、書き方を変えるかは、AI ではなく担当者が決めます。社内の記録で確かめた結果と、決めた人の名前も照合表に残しておくと、後から同じ指摘を受けたときに迷いません。

未公開の原稿や個人情報を入れる前に利用規約を確かめる

AI のサービスに原稿を入れる前に、サービスの利用規約やプライバシーポリシーで、入力した内容がどう扱われるかを確かめます。未公開の原稿には、発表前の製品や取引先の情報が含まれていることもあるからです。

事業者が AI のサービスに個人情報を含む文を入力する場合は、その個人情報を使う目的の範囲内かを確かめる必要があります。本人の同意なく入力した個人データが、回答の出力以外の目的で扱われると、個人情報保護法の規定に違反する可能性があります。

お客様の名前が入った事例記事や、取材した人の発言を含む原稿は、名前などを外してから AI に読ませると安全です。外せない場合は、入力した内容を機械学習に使わないサービスかを先に確かめましょう。

メリルのWWSメディアの記事263本が参考にしたページの内訳

WWSメディアの記事263本の参考ページ2,342件の内訳(官公庁・自治体42.9%、メリル25.1%、Google17.9%、その他14.0%)の横棒グラフ

メリルが運営する WWS メディア(wwstd.jp/media/)は、記事の末尾に「参考にしたページ」の一覧と、一覧を確かめた日を載せています。2026年10月30日の時点で公開中の記事263本の原稿にあった参考ページは2,342件で、1本あたりの中央値は8件です。

参考ページを URL の発行元の種類で分けた件数は、以下の表のとおりです。

発行元の種類 件数 割合 1件以上載せた記事
官公庁・自治体 1,005件 42.9% 155本
Google の公式のヘルプ・文書 420件 17.9% 96本
メリルのページと動画 589件 25.1% 148本
その他 328件 14.0% 100本

その他には、コトバンクの辞書の項目95件や、クラウドワークスとランサーズのページ56件などが入ります。参考ページの内訳からわかったことは、以下の3つです。

  • 税金や年金の記事は所管の官公庁のページを参考にしている
  • 検索や Google の道具の記事は Google の公式の文書を参考にしている
  • 会社の事実や自社の考えはメリルのページと動画を参考にしている

税金や年金の記事は所管の官公庁のページを参考にしている

参考ページの4割あまりは、官公庁・自治体のページでした。発行元でいちばん多いのは国税庁で、国税庁のページ644件が90本の記事に載っています。

WWS メディアの「仕事術」のカテゴリには、確定申告や年金などのお金の手続きと、Gmail などの道具の使い方の記事が入っています。仕事術の記事130本の参考ページ1,238件のうち、官公庁・自治体のページは866件(70.0%)です。日本年金機構のページも45件あり、9本の記事に載っていました。

所管の官公庁のページを参考にするのは、税や年金の記事に限りません。文章の書き方を扱う記事でも、20本が文化庁のページにある「公用文作成の考え方」を参考ページに入れていました。

検索や Google の道具の記事は Google の公式の文書を参考にしている

Google の公式のヘルプ・文書は420件で、参考ページの17.9%でした。主な内訳は、Google のヘルプ(support.google.com)の256件と、Google 検索セントラルなどの文書(developers.google.com)の151件です。

SEO ライティングの記事46本では、参考ページ394件のうち197件(50.0%)が Google の公式のヘルプ・文書でした。検索の仕組みについての元の資料は、検索エンジンを提供する Google が自社の検索について書いたページです。

Gmail やスプレッドシートなど、Google の道具の使い方の記事も、Google のヘルプを参考ページに入れています。仕事術の記事の参考ページには、Google のヘルプが169件ありました。

会社の事実や自社の考えはメリルのページと動画を参考にしている

メリルのページと動画は589件で、148本の記事に載っています。内訳は、メリルの YouTube チャンネル「ウェブ職TV」の動画が356件、meril.co.jp のページが233件です。

WWS メディアでは、記事に埋め込んだ自社の動画を参考ページにも載せ、会社の事実は会社の公開ページで確かめた値を書く決まりです。文章術の記事49本では、参考ページ361件のうち202件(56.0%)がメリルのページと動画でした。

自社のことを書いた文は、外の資料ではなく、社内の記録や自社の公開ページと照らします。外注した記事を確かめるときも、自社の実績や数字を照らす先は同じです。

外注した記事のファクトチェックは発注のときに決めておく

外注した記事について、出典・URL・確認日を付ける、自社の数字は社内の記録と照らす、確かめられない文は書かないの3つを発注のときに決めておく図解

外注した記事は書いた人と確かめる人が別なので、書き手が見た資料が納品物に残っていないと、確かめる人が資料を探し直すことになります。外注した記事のファクトチェックを進めやすくするために、発注のときに決めておくことは以下の3つです。

  • 出典の名前とURLと確認日を納品物に入れてもらう
  • 自社の実績や数字は社内の記録と照らす
  • 確かめられない文は書かない約束にしておく

出典の名前とURLと確認日を納品物に入れてもらう

発注のときに、事実を書いた文ごとに、根拠にしたページの名前・URL・確認日を付けて納品してもらうよう決めておきます。出典が付いた原稿なら、確かめる人は照合表の「元の資料」の列を埋める手間が省け、照らす作業から始められます。

納品物に書いてもらう出典は、書き手が実際に開いて読んだページだけです。検索結果の抜粋や AI の回答が出典に書かれていると、確かめる人がもう一度元の資料を探すことになるためです。

自社の実績や数字は社内の記録と照らす

外注した記事に自社の実績や数字が入っている場合は、社内の記録と照らします。外部の書き手が確かめられるのは公開された情報までで、社内の最新の数字は、社内でしか確かめられません。

照らす対象になる自社の情報は、以下のとおりです。

  • 導入した会社の数や事例の数
  • 会社の設立年や拠点などの会社の情報
  • サービスの料金や提供している内容
  • 代表や社員の経歴・著書

会社のサイトに古い数字が残っている場合は、記事の数字とあわせて、サイトの数字も直す対象になります。

確かめられない文は書かない約束にしておく

発注の決まりに「元の資料で確かめられない事実は書かない」を入れておきます。文字数を満たすために確かめていない数字や事例を足した原稿は、照合で削る文が増え、手直しが長引きます。

架空の事例や体験談を本物のように書かないことも、約束に入れておきたい項目です。メリルの記事の決まりでも、確かめられない事実は文ごと書かず、字数が足りない場合も創作で埋めないと決めています。

ファクトチェックのやり方は事実の文を元の資料と1文ずつ照らすことが基本

記事のファクトチェックは、事実を書いた文を抜き出して番号を付け、元の資料と1文ずつ照らす作業です。照らす資料は格付けで選び、製品や制度は提供元と所管のページで確かめます。

記事の要点は、以下のとおりです。

  • 数字は同じ数字があるだけでなく、対象・期間・条件まで照らす
  • 確かめられない文は、ぼかさずに削る
  • 情報源は格付けで選び、1つの記事にしか無い数字は使わない
  • AI の指摘は確かめる前の意見で、元の資料と照らしてから直す
  • 外注した記事は、出典の名前・URL・確認日を納品物に入れてもらう

照合表を記事ごとに残しておけば、制度が変わったときにも、直す記事と文をすぐに探せます。まずは公開前の記事を1本選び、数字と固有名詞を含む文を抜き出して、照合表を作りましょう。

この記事の数字の出どころ

  • WWSメディアの記事263本の参考ページ2,342件の内訳メリルが運営するWWSメディア(wwstd.jp/media/)で2026年10月30日時点に公開中の記事263本の原稿について、記事の末尾に出る「参考にしたページ」の URL を、発行元の種類(官公庁・自治体、Google の公式のヘルプ・文書、メリルのページと動画、その他)と記事のカテゴリごとにスクリプトで数えた
  • 株式会社メリルの記事制作の情報源の決まりメリルが記事の制作で使っている手順の決まりのうち、情報源の格付け(2026年9月29日の改訂で追加)、使う前に確かめる4つの条件、業界の目安の数字の扱い
  • メリルの記事の数字を元のページと照らし直した記録2026年10月31日に、記事「コアアップデートの対策」の期間11件を Google Search Status Dashboard と、記事「Ahrefsの料金」の金額と上限を Ahrefs の料金のページと照らした

参考にしたページ

株式会社メリルのサービスSEO記事制作代行検索からの流入を狙う記事を制作します(資料請求)。 株式会社メリルのサービス記事リライト代行公開済みの記事を、検索の実績を見て書き直します(資料請求)。

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